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簡単に動画や音声を編集できるソフトには、有名なWindowsのムービーメーカーがあります。ただ一口でムービーメーカーと言っても、その種類にはWindowsVista以前を対象にしたものとそれ以降でLiveが名前に入っているタイプがあります。そしてここでの音楽編集に関する使い方は、Liveムービーメーカーであることが前提とします。
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数ある編集ソフトの中でもLiveムービーメーカーはそのシンプルさに定評があり、少ない手順で任意のファイルを作成できるのが特徴です。しかしその反面で他のソフトと比べると自由度が下がるため、できることとできないことを把握しておくとよりスムーズに作業が行なえます。
音楽のみに限定して言うと、動画とセットになっている音声の分離独立編集やエフェクトの少なさなどが挙げられます。それらの点が気にならないのであれば、専門的な知識も必要なく簡単に扱える良いソフトであると言えます。
音楽の取り込み方自体は簡単で、音楽ファイルが保存されているエクスプローラからドラッグするだけです。その他にはホームタブにある音楽の追加ボタンからの参照も可能です。画像の下に専用のバーが表示されるようになり、その中は音量に合わせて波型になっています。
もし動画とセットになっている音楽を編集したい場合は、一度オーディオとして変換するのも良いですが、そのまま編集した後に変換するという選択肢もあります。ムービーメーカーには広く使われている形式の中にも対象外となっているものがあるため、対応できるようにあらかじめ変換などの手段を講じておかなければならない場合もあります。
Liveムービーメーカーではmp3などの音楽ファイルをそのまま単体で取り込むことができません。動画あるいは画像の視覚情報があって初めて、音楽を読み込めるようになります。
そのため音楽ファイルだけを編集したい場合は、何でも良いので画像ファイルをまず取り込んでください。そのBGMとして音楽ファイルを取り込めるようになります。また終わりに関しても視覚が優先されてしまうため、音楽が思わぬところでカットされてしまわないように画像を伸ばして終了部分を合わせる必要があります。
音楽形式のファイルを追加すると、動画や画像だけだと編集しかなかったタブの右側に音楽専用の編集タブが追加されます。そこで行なえるのは音量の調整と時間の指定、フェードインとフェードアウトの設定に分割です。
音量はバーでアナログ調整をし、フェードイン・アウトは早い・普通・遅いの3段階から選択する形式になっていて、基本はなしの状態です。停止位置は画像に準拠するためひとつですが、開始位置は独自に決定でき、ドラッグあるいは数字指定の2通りがあります。
分割をする際に使用するバーは動画と共通ですが、音楽編集タブでの作業は音楽のみに反映されます。また一度分割してしまうと元に戻す以外につなぎの方法はないため、出力をしてしまわない限りひとつにはならない点に気を付けてください。
作成した音楽ファイルは、出力保存して完成します。ムービーの保存という部分を押すと様々な動画形式が表示されますが、その下部に「オーディオのみ」というボタンがあります。選べるのはWindowsMedia形式とmp4系列のm4vの2種類となっていて、他の形式が必要であれば別の手段で変換する必要があります。
そして保存場所を指定すると後は自動的に作成が始まります。また音楽ファイルとしては扱えませんがムービーメーカー形式での保存も可能で、編集が途中の状態であったり手を加える余地がある場合などはそのまま残しておくこともできます。
ムービーメーカーの長所は、デジタルを交えながら直感的に編集できるところです。メインは動画の編集ですがそのメリットの多くが音楽編集でも受けられます。いくつかの不可能な点はありますが、それは言い換えると余計な点を省いたという意味でもあります。必要最低限の機能だけで十分と考える人に向いていると言えるでしょう。
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